北海道ワインの道内限定やワイナリー限定のラインナップを見ていくと、またまたなじみのないぶどう品種を発見! 調べてみると、どうもドイツ系のぶどう品種。
北海道ワインではドイツ系のぶどう品種を多く扱っていることは薄々知っていたのだけれど、サイトを見ると、北海道ワインの鶴沼ワイナリーは、ドイツの国立ヴァインズベルグ・ワイン果樹教育試験所に創業者の嶌村さんが立ち寄ったことがきっかけになってつくられたヴィンヤードとのこと。(鶴沼ワイナリー:北海道ワイン)
社員をドイツに派遣したり、ドイツから苗木を輸入したり、ドイツの栽培家に来てもらったり……ということなので、ドイツ系の品種が多いのも納得ですよね。気候も近いものがあるのかな?
ミュラー・トゥルガウから、バッカス(バッフス)、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、トロリンガー(スキアヴァ・グロッサ/ブラック・ハンブルグ)、レンベルガー(ブラウアー・リンブルガー/ブラウフレンキッシュ)、トラミーナ(ゲヴュルツトラミネール)、リースリング、ケルナー……などは、ドイツの主要品種(ドイツワイン:Wines of Germanyより)。
あと、オーストリアの主要品種ツヴァイゲルト(ツヴァイゲルト・レーベ)、フランスアルザス産などが有名なミュスカ(ミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン(MUSCAT A PETITS GRAINS BLANCS)/モスカート/GELBER MUSKATELLER)←これ、326もシノニムがある!
これら2種も、ドイツでもつくられている品種です。
鶴沼ワイナリーのリストでは以上だけど、そのほか、レゲント、アコロン、ロンド。
ほとんどが「ホイニッシュとサヴァニャン」「サン・ローランを巡る交配種 ロンドとツヴァイゲルト」の中の系図にあるのだけれど、レゲントとアコロンが入ってないんだわね。
ちなみに、レゲントは「ジルヴァーナーとミュラー・トゥルガウの交配種をさらにシャンボーソンとかけ合わせたもの(ドイツワイン:Wines of Germanyより)」。アコロンは、ブラウフレンキッシュにドルンフェルダー(今やドイツの主要品種第2位)をかけあわせたもの。ちょうど上の系図の左端あたりになるんにゃん。ドルンフェルダーは、線を引いたら、この系図の中に入れ込めそうなんだけど、すごく煩雑になるので、やらないほうが良さそう。また、機会があったら、まとめるにゃん。
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) April 8, 2021
鶴沼ハーベスト ルージュ 2016
北海道小樽市 北海道ワイン(株)
アルコール分:11.5%/糖度:7.1%(実測)
北海道羅臼町鶴沼産ロンド主体、レンベルガー、ツヴァイゲルトをアッサンブラージュ。ミディアムボディ赤ワイン。
色、香り、苦味とも濃いが、さっぱりとしてる。
🖤🖤🖤 pic.twitter.com/wRMqwugQV2