ここ最近、オレンジワインという赤・白・ロゼに続くワインの種類が全世界的に増えてきていて、お店の店頭にも並ぶようになってきた。
日本ワインも例外ではないのだけれど、品種的には、世界の傾向とはちょっと違うような。
オレンジワインを調べてみると、使われている品種は、国外だと、多くが芳香性のあるヴィオニエやゲヴェルツトラミネールなどとある。確かに、ヴィオニエやゲヴェルツも日本で栽培はされているけれど……。
他にも、オレンジワインの元祖と言われるジョージアのルカツティリ、ピノ・グリなどの名前も出てくるけれど、日本のオレンジワインは、ズバリ「甲州とデラウェア」で決まりと言ってもいいくらい。他の品種がないわけではなさそうだけど……。
この2品種とも、日本国内での生産量が多く、それ以前に、オレンジワインは酸の多い品種が使われることが多いそうなので、もしかして、適している?
特に、甲州は種のまわりが酸っぱくて、そのため、生食するには、種をとらず、そのまま飲み込むのが古くからの食べ方とのこと。(これ、NHKの新日本紀行のデジタルリマスター版で見た)
一般的な白ワインの作り方では、種、皮を除去したジュースを使うんだけど、この甲州の種の周囲の酸っぱい部分は、どうなってるんだろう?
ちなみに、オレンジワインは、赤ワインの作り方と同様に、ジュースだけではなく、種も皮も(梗も)一緒に砕いたものそのままを発酵させるもののようです。
「梗(こう)」というのは、ぶどうの軸の部分。果梗とも言います。
赤ワインの作り方を見ていくと、この部分を除去するのが「除梗」。除梗しないで、軸ごと発酵させるのが、全房発酵。
実際の日本のオレンジワインがどう作られているか、未サーチなので、そこから先はまだ秘密の領域。
ここで、用語を整理しておくと、液体に個体(この場合は、皮とか種とか)を漬け込んでおく状態のことを、「醸し=マセラシオン」と言います。醸しの種類にも、いろいろあり、テストに出るそうです。
ついでに、白ワインで「スキンコンタクト」とラベルに書いてあるのも見かけますが、スキンコンタクトを難しい言葉で言うと、「マセラシオン・ぺリキュール」。名前の通り、醸しの一種で、早めに切り上げると白ワインになり、長く漬け込めばオレンジワインに。ぺリキュール(Pelliculaire)は、辞書で引くと「薄膜状の」。最初にあたった翻訳サイトは、頭の「フケ」しか出てこなくて悩んだのですが、薄膜状のが出てきても、結局はよくわからない。
あと、ヴィオニエは白いブドウだけど、ゲヴェルツトラミネールも甲州もデラウェアも果皮の色はrouge。白でもなく、NOIRでもなく、ほんのり色づいた色。ピノグリはその名の通りGRIS(灰青色)だけれど、見たところ似たような感じだよね(写真でしか見たことないけど)。
ということは、甲斐路とか旅路とかも、オレンジワインになる? って、もうなってたっけな。
北海道ワインの旅路2019は、オレンジっぽいよね。
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) April 1, 2021
北海道限定 旅路 Orenge 2019
北海道小樽市 北海道ワイン(株)
アルコール分:11%/糖度:7.0%(実測)
北海道産「旅路」やや辛口白ワイン
オレンジワインですね。キャンベルアーリーのような香り。酸味強めだけどあっさりとして、どんな料理にも合いそう。
🖤🖤🖤(おすすめ) pic.twitter.com/J71UeQttkI