セイベルについては「セイベルは赤いか、白いか!2019年9月5日」「別の名前で出ています。セイベル9110・ヴェルデレー2020年1月7日」と記事を書いてきたほかに、いろんな交配種のもとになっていることもわかってはきたのだけど、実際、「セイベル」と名のつくぶどう品種がどれくらい日本でワインにされているのか、まだハッキリしていなかったりして。
国税庁の調査(酒類製造業及び酒類卸売業の概況)で取り上げられているのは、基本、赤白上位10品種に加え、赤は18位まで白は16位までの品種。
最近、農林水産省の「特産果樹生産動態等調査」の中で醸造用ブドウ品種について取り扱われていることを発見!
これも全数調査ではないので、数値については傾向を見るくらいのものなのだけれど、それでも、どこでどんなぶどう品種が作られているかを、国税庁の調査よりはもっと詳しく見ることが可能。
国税庁の統計の中でも、セイベルと名がつくぶどう品種は出てきていて、「ワイン原料用国産生ぶどうの受入数量(赤白上位10 品種)」の中、白ワイン品種の9位としてセイベル9110(114トン)が、「受入数量上位5地域産のぶどうの品種別内訳」の北海道のデータとしてセイベル13053(清見)が、北海道赤ワイン品種の4位として147トン。セイベル9110については、山形県のデータとして52トン、これはヴェルデレーという別名でワインにされてます。そして、「原料用生ぶどうの品種別の主要産地及び受入形態の明細」の中に白ワイン品種の13位としてセイベル5279が59トン。
「特産果樹生産動態等調査」では、これにセイベル10076(1.6トン)が加わります。(こっちの調査だと清見とセイベル13053は別々に出てくるし、数量の整合性はないので、あくまでも量は参考値)
セイベル5279 白 (あんまり見ない:北海道)
セイベル9110 白 (結構、見かける 別名ヴェルデレー:山形、長野、新潟、石川)
セイベル10076 白 (これも見かけない:北海道)
セイベル13503 赤 (選別されて池田町で作られているのが「清見」:北海道)
セイベル13503(清見)×ヤマブドウで、山幸。
他にもセイベルが交配に関わっている品種もあったはずなんだけど……。
ロースラーなんかも、SEYVE-VILLARDが系図に入ってきて、これはセイベルを主体にした交配種だから、関連はあるはずなんだけど。
なんか複雑だったために、ちゃんとまとめてないので、これはまた後日。
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) June 11, 2023
-マイスターセレクション- シュール・リー・セーベル9110 2020
山形県西村山郡朝日町 (有)朝日町ワイン
アルコール分:13%/糖度:6.8%(実測)
柑橘系の香り。酸味強めだけどさっぱりしてていくらで飲める。つまみは、お好み焼き、他。
♡♡♡(おすすめ) pic.twitter.com/LMswpBIOvx