シャインマスカットのワイン

高級生食ぶどうシャインマスカット。ここにきて、ちらほらワインになったものも見かけるようになりました。
実際、国税庁の4年度の調査でも、さすがに全国ベースのランキング上位10位(赤白別)には上ってこないけれど、県別の受け入れぶどう品種リストの山梨県のデータでは、上位5位(14トン)に食い込んできています。

山梨県の白が甲州一強(50%を超える)のため、他のぶどう品種は自然少なくなっていて、14トンという数値でも、ランキングに入っていると考えられるのだけど、それでも14トンはそれなりの数値。
もっとも、白ワイン品種全国上位10位の竜眼が110トンと一桁違うレベルだし、上位15位までのリストにも入ってないことを考えると、シャインマスカットはそこまで多くワインにされているわけではなさそう。
ちなみに15位はピノ・グリの44トン。つまり全国のシャインマスカットの受け入れ数量は14~44までの値ということに。

品種としてのシャインマスカットは、マスカットと名乗るだけあって、マスカット色の強い系図を持ち、生食した時も、味や香り的にはマスカットな感じでもある。ただ、生食用に何度か接した感想では、なんとなく味や香りにはバラツキもあり、作り方や気候によって左右されるのでは?という気もする。

シャインマスカットの系図、右半分には北米系品種は入っていないけれど、左下あたりはしっかり北米系品種。日本で人気の生食用品種のほとんどは北米系交配種だから異論はないのだけど、ワインにしたときはどうなんだろう?

ぶどうの系図

シャインマスカットのVIVCにおけるtasteはMUSCAT。
親のスチューベンのTASTEが「結局、なんだかわからない」という記述なので、もともとFOXYは出ない系統なのかもしれないなぁ。
今回、試してみたシャインマスカットワインは、ちょっと苦みを感じたけれど、これは何の苦みなのかなぁ。前回試した「甲斐路」のワインも同様の苦みを感じたし、(「珍しい甲斐路のワイン2023年2月26日」)、甲州のワインも時折、こんな苦みを感じたことがあったような……(最近、あまりない気もする)