存在は知っていたものの甲斐路のワインにはなかなか出会えなかったのだけれど、先日、ノースポートモールのバレンタイン限定ショップでやっと見つけたのでした。最近、この場所では半年おきくらいに日本ワインのセールをやってて、何本か買うと無料配送してもらえたりするので、何回か利用しています。
もっともバレンタインデー=甘い? と言うことなのか、甘めなセレクトが多くて、特にアジロンがかつてないほど集まっていたのは珍しいこと。ぶどうの丘でも、滅多にここまでアジロンが集合しているのはないよね。
で、その中に東夢さんの「【2020年】Takeshi Yokoyama kaiji (白)W+A【Wine + Art】」が置いてあったのですかさずゲット。ただし、これは辛口です。
ブドウ品種としての甲斐路は、「レッド・ミルレンニュームと甲斐路の関係」でまとめたとおり、フレーム・トーケイとネオマスカットの交配種(山梨県の植原葡萄研究所生まれ)。ネオマスカットはおなじみ甲州三尺とマスカットアレキサンドリアの交配種なので、どこか懐かしい部分はあるはず。季節になると、果物屋さんの店先にも出ることがある、薄紅色(ROUGE)のぶどう。
おなじくフレーム・トーケイを祖先に持つ、レッド・ミルレンニューム(川上品種)は、親の未詳1号が未詳ながらも北米系品種であることはわかっているため、なんとなく北米系特有の甘い香りがしないことはない気もするのですが、甲斐路には北米系のDNAはなし。マスカットのDNAがあるため、香りはマスカット系なはず。
ちなみにVIVCによれば、レッド・ミルレンニュームのTASTEは、「OTHER FLAVOR THAN MUSCAT, FOXY OR HERBACEOUS」で、結局は「よくわからない」ってことだよね。マスカットでもフォクシーでもハーブでもない他の香り? 甲斐路は「NONE」です(だいたいvinifera系のブドウはNONE)。
甲斐路のワインは、甘口に作られることが多いそうだけれど、上記の東夢さんのワインは辛口。moripapaの記録を見ると、少し苦みを感じるとあるので、これが品種特有のものなら、苦みを抑えるために甘口という選択もあるのかも?
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) February 10, 2023
W+A 【Wine + Art】
山梨県甲州市勝沼町 (株)東夢
アルコール分:12.5%/糖度:7.2%(実測)
勝沼町産”甲斐路”辛口白ワイン
ウチでも初めての甲斐路ワイン。ライチのような香り、苦味があるけど、これはいい。つまみは”2種野菜と旨辛ソースのよだれ鶏”他です。
♡♡♡(おすすめ) pic.twitter.com/iDtvngeBVI