黒い宝石、ビジュノワール

黒い真珠というとピオーネだけど、ビジュノワールは直訳すると黒い宝石。ピオーネは大玉だけど、ビジュノワールは小粒なんだって。ピオーネはともかく、ビジュノワールはまだ実を見たことないんだけどね。
2019年、勝沼を訪れた際、東夢ワイナリーでビジュノワールのワインに出会ってから、ほぼ3年。その当時は、「まだ、全国で5つのワイナリーくらいでしか取り扱ってない」と言われたのですが、ここにきて、ボツボツ見かけるようになりました。

ビジュノワール

系図は、「陰の主役 甲州三尺」で紹介した通り、甲州三尺とヨーロッパ系の交配種。北米系の系列が全く入っていないので、特有のフォクシーフレイバーはありません。(と言っていいのかなぁ)
色は、いくつか試した結果では、透明感のある深い赤が多かったと思う。
味は、どちらかというと深めな味。先祖に、メルローとマルベックが入っているので、まあ、そっち寄りの感じと思えば。
いろいろサイトを渡り歩いてみたところ、さすが日本生まれ(山梨県果樹試験場)なので、日本で育てるにあたっても、いろんなメリットがあるとか。

赤ワイン用の醸造専用品種である。果房は有岐円錐形で290グラム程度になる。果粒は短楕円形で2.3グラム程度である。果皮は紫黒色で着色は良好である。糖度は22%程度と高く、酸度は0.6%程度で低い。裂果はほとんど問題にならない。熟期は育成地において9月上旬で、メルロより1週間程早い。収量は10aあたり1.6t程度である。温暖地域においても酒色が濃厚であり、寒冷地でも成熟可能である。ワインはメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンと比較して酸が少なくまろやかで、タンニンが多い。また、酒色が濃く味にコクがある。

山梨県果樹試験場ホームページより

今のところ、サントリーの登美の丘ワイナリー(山梨県甲斐市)、宮崎の都農ワイン、能登ワイン(石川県)、東夢ワイナリー(山梨県勝沼)、駒園ヴィンヤード(山梨県塩山)、島根ワイン……ってとこから出てるなぁ。検索結果では、ワインの間に、苗木も出てくるので、これからもっと増えるかも?

甲州三尺
甲州三尺