ひとつは、ひとつ前の記事で紹介した「ビジュノワール」もうひとつは、かなり前の記事で紹介した「甲斐ノワール」、どちらも、山梨県果樹試験場産の交配種です。
って、調べたらビジュノワールについても同じころ、記事書いてた。
2019年8月31日 甲斐ノワール-山梨果樹試験場産のワイン用ぶどう品種
2019年9月5日 ビジュ・ノワール
ビジュノワールについては、甲州三尺とヨーロッパ系ということで、系図は前の記事にも出したのだけれど、甲斐ノワールについては、いろんな系図に顔を出しているものの、フル系図は作ってなかったり。
大まかに言えば、甲斐ノワールは川上品種のブラック・クイーンとカベルネ・ソーヴィニョンの交配種。ブラック・クイーンは、北米系交配種ベイリーとこれまた北米系入りの交配種のゴールデン・クイーン(でも、全体的には北米系が少ない感じ)の交配種。
やっぱ、系図作ってみました。(使いまわしの部分も多いけど)
こう見ると、まったく北米種の入っていないビジュノワールと、かなりいろんな交雑を繰り返してできている甲斐ノワールの違いがわかるかも?
北米種が入ると、FOXYの遺伝子が濃く入る場合もあるけれど、これまで甲斐ノワールを飲んだところの感想では、ないわけじゃないんだろうなぁとは思うけれど、そこまでハッキリわかるものは少なかったかも? 赤ということで、樽熟成されてることもあって、ますますわかんない感じ。
もっとも系図を見ていくと、系統の中にヴィニフェラ種も多くて、北米系はかなり薄まっているんじゃないかなという印象も。
日本ワインの赤は、かなり薄いのから甘いのから色々なので、なかなか選びにくいのだけれど、濃くて辛口は多くない気も。
このふたつのノワールは、まだ多く出回ってはいないけれど、濃くて甘くないのが欲しい人は選んでみるといいかも?
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) December 4, 2019
甲斐ノワール 2017
島根県雲南市木次町 (有)奥出雲葡萄園
アルコール分:12%/糖度:7.4%(実測)
鳥取県八頭町の田中康夫氏の畑で栽培された甲斐ノワールで造ったミディアムボディ赤ワイン。甘い香りは微かで、苦味というより渋みがある。ワインらしいワイン。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/jTOUQuVA5c
追加だけど、実のところ、3つ目のノワールもあったりして。
「アルモノワール」
これも、山梨県果樹試験場の交配種で、カベルネ・ソーヴィニョンとツヴァイゲルトというヨーロッパ品種のみの系統。2009年の登録だから、ビジュノワールの一年後輩。
そろそろ、ワインになってきているみたいだから、これからの期待の星かも?