VIVC(Vitis International Variety Catalogue)のデータベースで遊んでいて、HEUNISCH WEISS(Weißer Heunischともいう) という品種がリースリングやシャルドネといったメジャーな品種の系列の元になるということを知ったのだけれど、はてさて、第二外国語がフランス語だった私には、読み方がわからない。ということで、息子に聞いてみたら「ホイニッシュ・ヴァイスじゃない?」というので、検索してみたら、ちゃんと出た!
オーストリアワインのサイトに、「今日知られる品種の少なくとも75品種」がこのホイニッシュ・ヴァイスを「家系図に有している」とあり、「マジャール人によってハンガリーから中央ヨーロッパに」もたらされて拡大した品種とのこと。別名Gouais blanc(グエ・ブラン)。カベルネの相関図の図に入ってるはず。(もっとも出典が違うため、若干、系統図に違う部分が…)
同時に、トラミーナーも多くのぶどう品種の親品種。トラミーナー(TRAMINER)はトラミナーとも読まれていて、別名、サヴァニャン。サバ猫にゃんではないけど、なんかかわいい。ヨーロッパではもっとも古い品種とされ、古代に育っていた野生種の可能性が……とも。今は、フランスのジュラ地方のワインとして黄色いワインとかが作られてます。VIVCのデータでは「SAVAGNIN BLANC」が筆頭の名前。
最近は、ぶどう品種の遺伝子解析が進んでいるらしく、VIVCのデータベースでは系列が「parentage is confirmed by molecular markers」によって整理されているのもたくさんあります。交配の記録によるものとは、色分けしてあるの。
北海道ケルナー 白 辛口 720ml 北海道ワイン 12% 日本の白ワイン ギフト プレゼント(4990583309200) 価格:1,430円 |
エーデルワイン グリューナー・ヴェルトリーナー 2019 白 岩手 720ml 価格:2,530円 |
ということで、以下の図は、主にVIVCのデータベースから作成してみました。
いくつかパスポートデータのないぶどう品種が親として記載されていて、ソーヴィニヨン・ブランなどの親は「SAVAGNIN = TRAMINER」、ところどころにあるピノは「PINOT」として、中身のデータはありません。ただ、名前が出ているということは、たぶんサヴァニャンだよね?ということなのかなっと。
もっとも、親の片方が「?」になっているものも多いので、だいたいこういう系列かなと見てください。
もっと、入れ込めば、他のぶどう品種もあるとは思うのだけれど、すでに、かなりゴチャゴチャしてきたので、「日本ワインに関連するもの」として、このあたりでストップしていた方がいい感じです。
北海道ワインさんをはじめ、北海道でよく作られているゲヴェルツトラミネール、ツヴァイゲルト、ミュラートゥルガウ、ケルナー、バッカス、岩手のエーデルワインさんで作っているグリューナー・ヴェルトリーナーなど、すべてこの図に入っています。
あと、四つのリースリングで紹介したリースリング交配種も。(信濃リースリングについては、VIVCのデータベースから探せなかったので、親元のマンズワインさんのサイトの情報です)
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) August 27, 2018
北海道ケルナー ドライ 2017
北海道小樽市 北海道ワイン(株)
北海道産ケルナー種を醸造した辛口白ワイン
白葡萄のほんのり甘い感じの香り。キリッとした辛口で飲みやすい。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/yjetgctUeD
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) March 10, 2020
グリューナー・ヴェルトリーナー 2018
岩手県花巻市 (株)エーデルワイン
アルコール分:12.0%/糖度:7.2%(実測)
オーストリアより贈呈された苗木を栽培して造った、初めての日本ワインだとか。
柑橘系の香り。ほんのりと甘く、適度な酸味でさっぱりとしている。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/wy6LsC88vu