今どきのマスカット・ベーリーA

日本ワインのブドウ品種の中で甲州に次ぐ使用量を誇るマスカット・ベーリーA。
甲州のほうは最近、国際的な評価も得てきて、よく耳にするようになってきたけれど、次点のマスカット・ベーリーAのほうは、評価は今ひとつのような。
百貨店のワイン売り場のアドバイザーさんも「マスカット・ベーリーA苦手なんですよね」って言ってたし、思うに、もともとのワイン好きさんには、抵抗感のある味や風味なのかも?
我が家でも、なんとなく甘っぽいワインという印象があって、避けがちになってきてたのだけど……。

ただ、ここ最近、時々、マスカット・ベーリーAのワインを飲んでみると、どれも意外と「甘っぽくない」のですよ。もちろん、北米品種の特徴とする、キャンディ香がまったくないわけではないけれど、気になるほどのものは多くない。
普通、赤ワインは甘口・辛口とは言わなかったような気がするけれど、最近、日本ワインでは「甘口・辛口」表記も増えていて、「辛口」だと、甘ったるくはないものも多いです。(もっとも、甘口を買うことがほとんどないので、なんとも言えないところも)

樽熟成とか、遅摘みとか、赤は赤として、深い味わいになるように工夫しているものもよく見かけるようになりました。

ここで、マスカット・ベーリーAについて、復習してみると

マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)は、生食用、醸造(ワイン)用それぞれに用いられる黒ブドウ品種。新潟県が原産地[2]日本固有種である。wikipedia

「日本ワインの父」川上善兵衛さんの交配した種。ほぼ、日本全国で栽培されてます。

このブログでも、「ベリーA? マスカット・ベーリーA」と題して書いたように、生食用でも売っていて、見た目は結構、黒いんだけど……。

マスカット・ベーリーA

その記事でも書いたように、ロゼも作ってたよねえというくらい、あんまり濃い色のワインにはなりにくいのかも? 粒、大きいから、皮の比率、少なそうだし。

というところを、逆手に取ったのか、最近では「白ワイン」も見かけます。