セミヨンは、フランスボルドー発祥の白ワイン品種。
ボルドーワインとして使用が認められているワイン品種だから、ボルドーではそれなりに栽培されているのだとは思うけれど、全世界的に見ると、最近では他の品種にとって代わられて、多くはないみたい。貴腐ワインにも使われたりするらしいけれど、我が家でたしなむ安ワインレベルでは、ほとんど見かけない感じかも?
日本ワインにおけるセミヨンはというと、統計データの上位品種には入ってこないけれど、栽培されていないことはなく、検索すると、ちらほら出てくる。
もっとも、酸味やアロマが比較的少なく、甘口や長期熟成に向く……というと、最近のトレンドではないのかなぁ?
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一方、サンセミヨンは、日本の交配種。山梨県果樹試験場生まれ。笛吹という名前のこれもまた山梨県果樹試験場生まれの品種と、グロー・セミヨンという、たぶんセミヨン系の品種との交配種がサンセミヨン。グロー・セミヨンについては、探しても探しても、今のところ、詳しい情報がヒットしない。まぁ、セミヨンとあるから、セミヨンよね?
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一方の笛吹は、ミルズとアンジェロ・ピロバーノとの掛け合わせとあるけれど、また、アンジェロ・ピロバーノの詳しい情報も見当たらない。
ただ、ミルズの方は、日本でも栽培されていて、マスカット・ハンブルグとクレベリングの交配種とか。かつては、かなりたくさん栽培されていた品種の模様。
ミルズとは1870年頃、北米オンタリオ州でミルズ氏(William.H.Mills)がマスカットハンブルグとクレベリングというブドウを交配してつくられました。3/4がヨーロッパ系ブドウ(V,vinifera)の血統で残り1/4がアメリカ系ブドウ(V.Labrusca)ということになります。
ミルズのワイン、ルミエールさんのHPで見ると2018年の甘口が出てるから、まだ作られているようです。ルミエールさんは北仲マルシェに出店されてることもあるから、今度、聞いてみようかな?
サンセミヨンは、山辺ワイナリーさんで作られていて、これも北仲マルシェに時折、出店されているので、機会が合えば入手可能だったりして。
ちなみに北仲マルシェは、横浜のみなとみらいの近く、北仲通北地区で、月1回開催されている都市型マルシェです。新しくできたアパホテルと結婚式場のノートルダムの間、いつもは駐車場のとこね。(2021年4月、開催場所が移転しています。近くだけど)
と、話がそれましたが、サンセミヨンのご先祖探り。
ミルズ……までたどったのですが、またもやクレベリングがわからない。上記の引用からすると、アメリカ系ブドウなのよね。
マスカット・ハンブルグは、ブラック・ハンブルグ(トロリンガー)とマスカット・オブ・アレキサンドリアの交配種。かのマスカット・ベーリーAの親品種でもあるのよね。とすると、ミルズはマスカット・ベーリーAの異父兄弟ってことかな。
系図にしてみると、こんな感じ。あー、グロー・セミヨンに「V」(vinifera)マーク入れるの忘れちゃった。
追記:さらに詳しい系図は「サンセミヨンのフル系図に挑戦!」で。VIVS(国際ぶどう品種カタログ)のデータベースから、アンジェロ・ピロバーノやグローセミヨンの正体について探っています。
ということで、セミヨンとサンセミヨンは、半分、違う。
山梨県果樹試験場の品種紹介ではサンセミヨンは「ワイン品質は甲州より優れている。香りが華やかで、味はバランスが良く、フルーティーでボディがある。」となってるから、期待の星だよね。山辺ワイナリーさんのサンセミヨンは、試飲した時、なんだか懐かしい味がしたんだよなぁ。
#日本ワイン#今日のワイン
浅柄野 セミヨン 2016Vintage
琵琶湖ワイナリー 3000本限定醸造
滋賀県栗東市荒張浅柄野 太田酒造(株)
アルコール分:11度以上12度未満/糖度:5.8%(実測)
自社農園産のセミヨン種100%の辛口白ワイン
リンゴや梨のような香り。酸味が少なくあっさりとしている。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/uIIHLsA2Nc— もりのパパ (@morinopapa) April 22, 2019
#日本ワイン#今日のワイン
サンセミヨン 2017
長野県松本市 (株)ぶどうの郷山辺
アルコール分:12%/糖度:6.7%(実測)
サンセミヨンの辛口白ワイン
あまり香りはしない。酸味が強いので結構辛口に感じるが、飲みやすい。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/hWYWmCxVyu— もりのパパ (@morinopapa) April 27, 2019