我が家の記録にあるセイベル種のワインは、2つ。
#今日のワイン
星 ―ほし― 2016
岩手県岩手郡葛巻町の葛巻高原食品加工(株)(葛巻ワイン)
セイベル9110の凍結濃縮を原料にした、やや辛口の白ワイン。
フルーティーでほんのり甘い香り。香りがよく、合わせる料理を選ばない感じ。ちょっと日本酒っぽい。
☆☆☆☆ pic.twitter.com/25JTTVtIYG— もりのパパ (@morinopapa) 2017年9月1日
#今日のワイン
Orangy Pink(ロゼ)
北海道岩見沢市の宝水ワイナリー
岩見沢市にある倉内農場の白葡萄ポートランドと、笹木農場の赤葡萄セイベル13053を使用したロゼワイン。
やや甘口だけど日本人好みに仕上がってます。甘ったるくなくてあっさりとしている。
☆☆☆☆ pic.twitter.com/doEE0moBbE— もりのパパ (@morinopapa) 2017年3月31日
白とロゼ。ロゼは、ポートランド(白)とのブレンドなので、セイベルとしては赤?
そういえば、店頭でセイベルの赤ワインも見たことがあります。
赤ワインのセイベルは濃い赤、ワインの作り方次第で赤い色のぶどうからも白ワインはできるとは思うんですが、なんか謎だなーっと思っていた時に、セイベル……の後に、数字があるのに気づきました。
赤のはセイベル13053、白はセイベル9110。調べてみると、セイベル種はアルベール・セイベルさんというフランスの人が交配したぶどう品種で、フレンチ・ハイブリッドとも言われています。数字は「育種番号」だとか。
何故、セイベルさんが交配種を作るに至ったのか、それはワインのお勉強をしていると避けては通れない「フィロキセラ 禍 」対策だったのです。
フィロキセラ(和名:葡萄根油虫)は、文字通り、ぶどうの根っこに寄生して枯らしてしまうという厄介な虫。19世紀後半、北アメリカから輸入したぶどう苗からヨーロッパに入ってきて、抵抗力を持たないヨーロッパのぶどうが壊滅状態になるという大惨事を引き起こしたのです。ただ、アメリカには元からこの虫がいたため、アメリカぶどう(北米系品種)は、抵抗力を持っているのですね。
そのため、抵抗力を持つ北米系品種を使って、フィロキセラに対抗しようと考えるのは、自然な流れ……アルベール・セイベル氏は、交配によって丈夫なブドウを作ろうとしたのでしょう。
ヨーロッパ系の2種、アラモン、アリカンテ・ブーシェと、アメリカ系(野生種)の ルペストリスとリンシクミの交配品種=イエーガー70、 AxR1(台木用)を使って1万種以上の交配品種を生み出したとか。(英語版wikipedia&ワイン用ブドウ品種の紹介⑪~セイベル~ by 旧・北海道ワイン・ラヴァーさんのブログより)勝手に引用してごめんなさい!
一時はフランスでも流行したようですが、今現在、フランスワインで見かけるのは、plantetと呼ばれるセイベル5455くらい。
フィロキセラ対策としては、今現在は「接ぎ木」という手法が取られて、克服されるようになっています。
ただ、アメリカ・カナダ・イギリスでは、栽培されているようですし(要調査)、日本では、上記の13053、9110の他、5279、10076が作られているようです。
それぞれの詳しくは、また飲んだ時に詳しく。