初めて山ぶどうのワインを飲んだのは、広島の三次ワイナリーに息子と一緒に行った時。無料試飲もあるのだけれど、せっかくだから有料試飲をと思って片端から試飲。ここで、初めて「小公子」という山ぶどうで作ったワインを飲みました。たぶん、TOMOEシリーズだったはず。
小公子
小公子は、「山ブドウ研究家である澤登晴雄氏が開発した、中国やヒマラヤ、日本産の山ブドウを掛け合わせて作られた交配品種。(日本ワイン協会 日本ワインを愛する会 ブドウ品種解説より)」。
山ぶどうは、実家の庭先にも一時繁殖していて、焼酎漬けにするととっても美しい色になるのですが、味の程は、イマイチ。もっとも、これは勝手に生えてきた野生のだしね。ちなみに小公子は、改良種で粒も比較的大きいし、酸味や甘味のバランスもとれたぶどうらしいですよ。
ちなみに、ワイナリーでは、受賞歴のあるプレミアムなワインなどが、有料試飲になっていることが多いので、最近では時々利用させてもらっています。三次ワイナリーではTOMOEシリーズが入ってたかな? もちろん、無料試飲にあるスタンダードなワインの中にも美味しいワインはあるので、結局はどちらも飲んじゃうんですけどね。
ついでに、広島県の三次というところは、以前から黒い真珠「ピオーネ(ぶどう)」の産地として有名で、三次ワイナリーさんのネットショップでも売ってますし、ワインにもなってます。
地形は盆地。そういえば、勝沼も甲州盆地の中にありますから、盆地とぶどうって相性が良いのかも?(調べてみなきゃ)
三次ワイナリーさんのお隣に「トレッタみよし」という施設があって、農家直販の野菜が売ってたり、地元野菜を使ったバイキングレストランがあるので、ワイナリーにお寄りの際は、行ってみると良いかも? 地元産品のお土産屋さんも三次ワイナリーのワイン、置いてあります。
ヤマ・ソーヴィニヨン
さて、小公子のほかに山ぶどう系の品種としては、比較的新しい(1990年山梨大学作)「ヤマ・ソービニオン」があります。これを知ったのは、福島の二本松「ふくしま農家の夢ワイン」に見学に行った時のこと。ただ、まだその当時は創業間もなくだったので、ワインは、まだ仕込み中でした。
ヤマ・ソーヴィニヨンは、名前から推察できる通り、山ブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンとの交配品種。29年調査でも、赤系ワイン原料品種の上位7位に入っていますから、ワインになったものも、それなりに見かけます。
夢ワインさんのワインも飲んでみたいなーと思っているのですが、まだ縁がなくて入手できていません。そのうちね。
ワイン・グランド
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) August 25, 2018
鴇ワイン赤 2016 ワイングランド
秋田県鹿角市 製造者:(株)MKpaso
製造所:ワイナリーこのはな
鴇はトキトと読むようです。
ワイングランド、小公子、ヤマソービニオン。
山葡萄の香りと個性的な濃い味。一緒に食べるものを選びそう。こってりとしたものが合うかな。
☆☆☆ pic.twitter.com/foXsoI5RMT
「ワイナリーこのはな」(秋田)の「鴇」は、山ぶどうブレンド。小公子・ヤマ・ソービニヨンのほかにメインで使われているのが、ワイン・グランド。
これも、小公子同様、澤登晴雄氏が開発した山ブドウ系交配種で、帯広郊外に自生していた「中島1号」と、モスクワから入手した山ブドウに、さらにセイベル13053を掛け合わせた種 (日本ワイン協会 日本ワインを愛する会 ブドウ品種解説より) とのこと。
澤登晴雄氏が開発した山ブドウ系交配種 には、他にブラック・ぺガール、ヒマラヤなどがあるそうですが、今のところ、まだお目にかかってないかな?
山ブドウのワインを多く手掛けているのは、他には「くずまきワイン」(岩手)、ブラックぺガールなどもあるようですから、今度、見かけたらトライしてみるかな。