先日、甲斐ノワールを飲んだ。甲斐ノワールも、初めてではないとは思うのだけど、深みがあって、美味しい赤ワイン。結局、3人で一本、あっという間に空けちゃった。鰤の漬け焼きがメインのおかずだったんだけど、こういった和食の濃い味にもよく合う感じ。もっとも我が家の場合、それほど食事に合わせて(マリアージュ?)ワインを選んでいるわけではなく、あり合わせのことが多いのだけど。
甲斐ノワール、名前からでも交配種ということはわかるけれど、調べてみたところ、山梨県果樹試験場で1969年にブラック・クイーンとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配してつくられた品種です。ブラック・クイーンは川上品種、母がベイリー(アメリカ系)ですから、甘い香り系の遺伝子も入っているハズなのですが、今回のワインでは、仄かに香る程度でいい感じに仕上がっているようでした。
ヨーロッパ系のカベルネ・ソーヴィニヨンは、日本でも多く栽培されてはいますが、日本の気候で栽培するには、耐病性も弱く、凍寒害も受けやすいのだそうです。もともと、カベルネ・ソーヴィニヨンは、世界中で栽培されている品種で、栽培地によって、かなり特徴が変わると書いてあるのを読んだことがあります。日本で栽培すると、フランスなどと比べて、かなりあっさり味のぶどうになるようです。ま、それはそれでよろしいのですが。
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴というと、濃い色、しっかりとしたタンニン(渋み)や酸があり、作ってすぐでも、何年も寝かしても、美味しいワインになる万能選手。しっかりとした赤ワインを飲みたいのなら、これを選んでおけば失敗しないとさえ言われているようです。
ということで、甲斐ノワールもしっかり濃い色。もっとも、母のブラック・クイーンも濃い黒色で、酸味のある厚みのあるワインができるので、どちらの特徴が出ても、深い色合いのぶどうではあるのですよね。
さて、甲斐ノワールは山梨県果樹試験場でつくられたぶどう品種ですが、山梨県果樹試験場で、つくられたぶどう品種はまだまだあります。
甲斐ノワールは赤ワイン用ですが、対する白は甲斐ブラン。 甲州×ピノ・ブラン 。リストにすると、
- ネオ・アリカント(命名登録1974年)
- 甲斐ノワール(品種登録1992年)
- 甲斐ブラン(1992年)
- サンセミヨン(2002年)
- ビジュノワール (2008年)
- アルモノワール(2009年)
- モンドブリエ(2016年)
- コリーヌヴェルト(2019年)
とりあえず、ワインとして検索でヒットした品種のみなので、他にもあります。新しい品種(コリーヌヴェルト)は、さすがに苗の販売サイトでのヒットなのですが。
ただ、他の新しい品種のワインは、そろそろワインとしても出始めているので、楽しみですね。
#日本ワイン#今日のワイン
グランポレール 甲斐ノワール(赤) 2017
アルコール分:12%/糖度:6.9%(実測)
サッポロビールの山梨県産甲斐ノワールで造ったミディアムボディ赤ワイン
苦味が強いので味の濃い料理に合うかな。
☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/ydPIbVqkCL— もりのパパ (@morinopapa) August 15, 2019